Botanical Art とその歴史




代表的なボタニカルアートの画像 
 ボタニカルアートの語源は、英語のボタニーの形容詞のボタニカル(Botanical=植物の、植物学の)とアート(Art=芸術、美術)が結びついた言葉で、直訳すると”植物学の美術”となります。植物を良く観察し、形や色や特色を写実的に克明に、かつ芸術的な美しさをもって描いた絵のことをボタニカルアートといいます。皆さんも一度は植物図鑑や百科事典など、ご覧になったことがあると思いますが、あの植物の絵がボタニカルアートなのです。



代表的なボタニカルアートの画像
 ボタニカルアートは、ヨーロッパが発祥の地で、発展してきたものです。15世紀〜16世紀前半の大航海時代に入り、世界各地からヨーロッパに続々と新しい植物がもたらされ、それまでのヨーロッパの植物のイメージをがらりと変えてしまったことから始まります。人々の植物への関心が高まり、見て楽しむ植物になってきたわけです。こうした時代的背景から17〜18世紀になって文化として保護育成されるに至るわけです。ボタニカルアートと植物学が大発展したのも、この時代以降で、遠い植民地から植物を生きたまま運ぶには、交通手段が未発達なこの時代、長い航海の末、ヨーロッパに持ち込まれる植物は限られていました。このようななか、いつ枯れるかもしれない、二度と見られないかもしれないさまざまな異国の花たちの肖像画の役割を果たしたのが、ボタニカルアートだったのです。




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